尿漏れ、頻尿
【尿漏れ、頻尿】
▼尿漏れ、頻尿の原因
頻尿とは、一般的に朝から寝るまでに8回以上の排尿回数を指しますが、自身で排尿回数が多いと感じている場合にも頻尿といえます。
頻尿は加齢によるものも大きいですが、骨盤底筋群の弱まりが原因で20代でも頻尿や尿もれに悩む方もいらっしゃいます。特に女性は男性に比べて尿漏れや頻尿といった尿トラブルで悩みやすいといわれます。主な理由は2つあります。
[理由1]
女性と男性では尿道の形状と長さに違いがあるため。尿は膀胱から尿道をとおって体の外に排泄されます。女性の場合は、膀胱から尿道が直線で伸びており、長さも短いという特徴があります。そのため、女性はちょっとおなかに力が入るだけで尿が漏れてしまう場合があるのです。
[理由2]
女性は出産を経験する場合があるため。出産の際は産道が大きく広がりますが、その際骨盤も大きく開くとされます。
骨盤には、膀胱や子宮、腸などの内臓を下から支えている骨盤底筋群という筋肉の集まりがありますが、骨盤が開くことで筋肉が切れたり伸びたりして、臓器が支えられなくなる場合があります。もちろん、出産後に骨盤が正常な形に戻って骨盤底筋群が若いころのように復活すれば尿漏れはしないでしょう。ところが完全には元どおりに戻らない場合もあり、それに加えて加齢によって骨盤底筋群も徐々に衰え、尿漏れしやすくなるわけです。
女性の尿漏れで最も多いのは、おなかに力を入れると起こる腹圧性尿失禁です。
笑う、スポーツをする、重い物を持つなどで漏れる尿漏れのこと
出産などによって内臓を支えている骨盤底筋群が伸びたり、加齢によって衰えたりするのが原因とされます。
膀胱にためられた尿は尿道を通って体の外に排出されます。このときに尿を出したり止めたりしているのは、尿道括約筋や骨盤底筋群です。
骨盤底筋などは水道でいう蛇口の役割を果たしています。蛇口がゆるむとただでさえ水が漏れやすくなるのに、その状態で水を貯めるタンクに圧力がかかると、ポタポタ水漏れするのは当然のこと。
蛇口である快尿筋の締まり具合を強めることが急務です。
▼腹圧性尿失禁の対策
腹圧性尿失禁を防ぐ体操としては、骨盤底筋の強化体操が最も有名です。さらに、腹圧がかかわることから腹筋強化体操も行えば女性の尿漏れや頻尿の改善に役立ちます。